もしも一家の大黒柱である、旦那が亡くなったら…。
精神的ショックを受けるのはもちろんですが、大黒柱を失って今後生活していけるのか不安になりますよね。
路頭に迷わない為に大切なのは、あなたの旦那様に万が一があった時に
- 今後、いくらお金が必要になるのか
- 今後、いくらお金が入ってくるのか
この2つをあらかじめ知っておき、事前に備えておくことです。

この記事では、2つ目の今後いくらお金が入ってくるのかについての目安を紹介します。
本記事であなたの家庭に入ってくるお金の概算金額を計算して、もしもの時に備えましょう!
目次
大黒柱の旦那様が死亡したら、実は合計で1億円くらいお金がもらえます
万が一のときに入ってくるお金とは、「収入の見込み」の合計金額です。
ここでは公的データの平均値などをもとに、「収入の見込み」を計算していきます。
4人家族構成で「夫が自営業・フリーランス」と「夫が会社員」の2パターンの場合、収入の見込み額は下記のようになります。
計算が面倒な方は、こちらを参考にしてくださいね!
サンプル家族
■(A)夫が自営業・フリーランス

- 「収入の見込み」の合計金額:約1億747万円
■(B)夫が会社員

- 「収入の見込み」の合計金額:約1億4,165万円
※夫の平均標準報酬月額(給与明細に記載あり)が30万円と想定。
さぁ、あなたの家庭の「入ってくるお金」はいくらになるのか、順に計算してみましょう!
「万が一」に必要なお金を計算!
大黒柱の夫(妻)が死亡した際の、「収入の見込み」の計算
公的保障
大きく分けて、
- 遺族基礎年金
- 遺族厚生年金
- 中高齢寡婦加算
- 老齢年金(老齢基礎年金・老齢厚生年金)
の4種類があります。
遺族基礎年金(2018年度)
- 子どもが2人までの場合
- 779,300円×( )年
- 第1子:224,300円×( )年
- 第2子:224,300円×( )年
以上の合計額
- 子どもが3人以上の場合
- 779,300円×( )年
- 第1子:224,300円×( )年
- 第2子:224,300円×( )年
- 第3子以降(1人あたり):74,800円×( )年
以上の合計額
自営業・フリーランス・会社員など、国民年金に加入していて子どもがいる家庭の場合、子どもが18歳になるまで遺族基礎年金を受け取れます。
サンプル家族の目安金額
■(A)夫が自営業・フリーランスの場合
- 779,300円×18年=14,027,400円
- 第1子:224,300円×16年=3,588,800円
- 第2子:224,300円×18年=4,037,400円
以上の合計 21,653,600円
■(B)夫が会社員の場合
同上 21,653,600円
遺族厚生年金
- 加入期間が25年(300カ月)以上の人
老齢厚生年金額×0.75×( )年
- 加入期間が25年(300カ月)未満の人
老齢厚生年金額÷払込月数×300カ月×0.75×( )年
会社員・公務員の場合、遺族基礎年金に加え、遺族厚生年金が一生受け取れます。
※30歳未満の子どもがいない場合は、5年間の有期給付です。
もらえる金額は老齢厚生年金の75%で、老齢厚生年金がいくらもらえるかは、毎年誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」を見ればわかります。
厚生年金の加入期間によって計算式が違うのは、若くして亡くなってしまった方への救済措置があるからです。
加入期間25年(300カ月)未満でも、25年(300カ月)加入したと見なしてもらえるんですよ!
そう、遺族基礎年金に比べ、遺族厚生年金って平均標準報酬月額(給与明細に記載あり)によっても違ってくるし、計算方法が複雑なんですよね~。
しっかり遺族厚生年金を把握したい方は、プロのFP(ファイナンシャルプランナー)に相談するのが得策です!
遺族年金のことだけじゃなく、万が一の際のお金の出入りをきっちりプランニングしてもらえますよ。
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サンプル家族の目安金額
■(A)夫が自営業・フリーランスの場合
- 無し
■(B)夫が会社員の場合
- 48万円×52年=2,496万円
※平均寿命(男性81歳・女性87歳)から、年数を算出しています。
中高齢寡婦加算(2018年度)
- 584,500円×( )年
夫が会社員・公務員の場合、遺族基礎年金が終了時(末子が18歳になった時)に40歳以上の妻がもらえる有期年金です。
妻が65歳になるまで、年金をもらえます。
もう一つ注意点があって、実はこれ会社員・公務員の夫を亡くした妻しかもらえないんです。
はー、これ。ほんと時代錯誤もいいとこですよね。
今どき妻が大黒柱って家庭もあるだろうし、そうでなくとも夫と同じくらい稼ぐ妻も多いだろうに。(うちは夫頼りだけどwww)
年584,500円って、月に換算すると約5万円。
子どもが19歳の時って大学進学してれば学費もあるし、月5万円あるかないかって大きい!
余談だけど、遺族基礎年金が妻だけじゃなく、夫も対象になったのは2014年から。つい先日の話なんですよ。
サンプル家族の目安金額
■(A)夫が自営業・フリーランスの場合
- 無し
■(B)夫が会社員の場合
- 584,500円×12年=7,014,000円
老齢年金(老齢基礎年金・老齢厚生年金)
- 老齢基礎年金(2018年度):779,300円×払込月数÷480
- 老齢厚生年金:ねんきんネットでシミュレーション
遺族年金同様、ここでも厚生年金は会社員・公務員だけが受け取れます。
老齢年金は、今の年齢が30代であれば、約30年後の支給と先が長いものです。
法改正があって受給額が大幅に変わる可能性も高いので、老齢年金はさらにざっくりとした目安だと思ってください!
ちなみに2018年度現時点での支給額は、
- 老齢基礎年金(年額):満額支給で約78万円
- 老齢厚生年金(年額):平均支給額 男性200万円 女性約123万円(下記資料を参照)
参照:厚生労働省 平成28年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況
となっています。
老齢厚生年金は、もらっているお給料で受給額が大分変わります。
参考:ねんきんネット
サンプル家族の目安金額
■(A)夫が自営業・フリーランスの場合
- 老齢基礎年金:78万円×22年=1,716万円
- 老齢厚生年金:53万円×22年=1,166万円
以上の合計 2,882万円
■(B)夫が会社員の場合
同上 2,882万円
※老齢厚生年金は、妻の年収240万円と想定しての概算金額です。
※平均寿命(男性81歳・女性87歳)から、年数を算出しています。
公的保障でもらえるお金のイメージ


死亡退職金
- 勤めている会社の福利制度を参照
会社の福利制度によるところが大きいので、旦那さん(奥さん)の会社の福利制度を参照してください。
「死亡退職金=一般的な退職金」とはなりませんが、2017年6月に日本経済団体連合会が発表した下記調査結果には、退職金の平均金額が記載されています。
参考:日本経済団体連合会「2016年9月度 退職金・年金に関する実態調査結果」
サンプル家族の目安金額
■(A)夫が自営業・フリーランスの場合
- 無し
■(B)夫が会社員の場合
- 200万円
弔慰金
- 勤めている会社の福利制度を参照
こちらも、会社の福利制度によります。基本的には、旦那さん(奥さん)の会社の福利制度を参照してください。
下記サイトに弔慰金支給の相場表が掲載されていたので、こちらを目安にしても良いですね。
サンプル家族の目安金額
■(A)夫が自営業・フリーランスの場合
- 無し
■(B)夫が会社員の場合
- 200,000円
妻(夫)の勤労収入
- 年間手取り額( )万円×( )年
額面金額(年収)ではなく、手取り金額で計算しましょう。
サンプル家族の目安金額
■(A)夫が自営業・フリーランスの場合
- 190万円×30年=5,700万円
■(B)夫が会社員の場合
- 同上 5,700万円
※いずれも年収240万円(手取り190万円)・65歳まで働くと仮定しています。
以上の合計額=収入の見込みです!
さぁ、これらの項目の合計金額を出してみましょう!
- 遺族基礎年金
- 遺族厚生年金
- 中高齢寡婦加算
- 老齢年金
- 死亡退職金
- 弔慰金
- 妻(夫)の勤労収入
以上の合計金額=収入の見込み
サンプル家族の目安金額
■(A)夫が自営業・フリーランスの場合
- 約1億747万円
■(B)夫が会社員の場合
- 約1億4,165万円
サンプル家族の場合、それぞれ上記の金額が、収入の見込み=万が一のときに入ってくるお金です。
いえいえ、これだけ見て安心しちゃだめです。
大事なのは、「出ていくお金(将来の支出額)」から「入ってくるお金(収入の見込み)」を差し引いて、「備えとして必要な金額」を算出することなんです。
「万が一」に必要なお金を計算!
大黒柱の夫(妻)が死亡した場合、備えとして必要なお金をどう準備する?
備えに必要な金額は、
「将来の支出額」ー「収入の見込み」=「備えとして必要な金額」
で、計算します。
「将来の支出額」はこちらの記事↓をどうぞ。
大黒柱の夫が死亡したら、生活費や教育費などいくら必要になるの?
サンプル家族で表すと、それぞれ下記のようになります。
サンプル家族の目安金額
■(A)夫が自営業・フリーランスの場合
- 1億5,327万円ー1億747万円=4,580万円
■(B)夫が会社員の場合
- 1億5,327万円ー1億4,165万円=1,162万円
※「将来の支出額」は、どちらも同額です。
「備えとして必要な金額」って、みんなどうやって準備してるの?
基本的には
- 貯蓄(その他、現金化しやすい資産)でカバー
- これからの自分の稼ぎでカバー
- 保険でカバー
となります。
これらを貯蓄(資産)または遺された自分の稼ぎでカバーできるなら、それに越したことはないです。
でも実際それで賄える人はごく少数だから、ほとんどの人が死亡保険に入るんですね。
私は一応大手企業の正社員ですが、未就学児の子どもを二人抱えた状態で夫を亡くして、自分の稼ぎだけでやっていく自信はありません!!←変に強気。
ダイバーシティ(多様性)が世の中で叫ばれ始めてから結構経ちますが、完璧なワンオペ育児をしながら働くことに、社会はまだまだ寛容ではありません…。
子どもを路頭に迷わせない為にも、適切な保険に入ることが重要!
無料保険相談なら、知識豊富なFP(ファイナンシャルプランナー)があなたにピッタリの保険を選んでくれるほか、収支全般のアドバイスもしてくれますよ。
「万が一」に必要なお金を計算!
まとめ:子ども二人で夫が死亡!公的保障などで、いくらお金がもらえるの?
- 万が一のときに入ってくるお金=「収入の見込み」の合計金額
- 4人家族でのざっくりとした目安金額は、(A)夫が自営業:約1億747万円、(B)夫が会社員:約1億4,165万円。
- 「将来の支出額」から「収入の見込み」を引いて、「備えとして必要な金額」を算出することが大事!
- 4人家族でのざっくりとした「備えとして必要な金額」は、(A)夫が自営業:4,580万円、(B)夫が会社員:1,162万円。
- 「備えとして必要な金額」は、保険でカバーするのが合理的!
ここでは、本当にざっくりとした金額を紹介させて頂きました。
でも正直この目安金額が、あなたにとって適切な金額である保証はありません。
あなたの大切な家族を守るためにも、あなたにしっかりと合った保障を得ることが大切!
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いざというとき大変なことにならないように、備えをしっかり準備しておきましょう!!
以上、ここまでお読みくださり有難うございました!
「万が一」に必要なお金を計算!
