こんにちは、おぐ(@OGU_Blog)です。
先日、念願だったブログ用のイラスト(ヘッダー&アイコン)を、Twitterで知り合ったイラストレーターのゴンさん(@GonYottela)に依頼しました!
わりかしスムーズに取引できたかなと思うんですが、実際にやり取りした中で「こうした方が良かったかも…?」と思った点もあり…。
この記事では、私が企業の購買担当者として制作物などの発注を多数した経験をふまえて、
- イラストの頼み方
- 依頼する側(発注者)が注意しておきたい点
をまとめてみました。
イラストレーターにイラストを依頼してみたい!って方の参考になれば、嬉しいです♪
目次
イラストのビフォーアフター
まずはイラストのビフォーアフターを。
以前のヘッダーは、無料の写真素材にテキストを追加しただけのもの。
アイコンは、私おぐの手描きでした。
いずれも、このブログで出したかった「オシャレだけど親近感がある」イメージとは程遠く…(哀)
それがプロに発注したら、ヘッダーもアイコンも100%いや120%満足する仕上がりになったんです!

オシャレなのに親近感を感じる!
ビフォーに比べアフターのスタイリッシュたるや、まさに雲泥の差ですよねw
描いてくれたゴンさんは、いろんなテイストのイラストを描けるすごいお方。
ゴンさんのブログ「ヨッテラ・ミテラ 」の記事↓を見れば、イラストがどんな感じかわかりやすいと思います!
イラストの頼み方
イラスト購入までの流れ
私が実際にやり取りした、イラスト購入までの流れをご紹介します。
- 自分:イラストレーターを探す。
- 自分:イラストレーターにイラスト製作依頼を打診する。
- 相手:条件が合えば、イラスト仮受注。
- 自分:ほしいイラストのイメージを伝える。(※1)
- 相手:見積条件(金額・納期など)を伝える。
- 自分:条件が合えば、正式発注。
- 相手:イラストのラフ画を送る。(※1)
- 自分:修正箇所を伝える。
- 相手:イラスト完成版(サンプル)を送る。(※2)
- 自分:費用を相手の指定口座に支払う。(※3)
- 相手:イラスト完成版データ一式を納品して、終了。
※1:お互いのイメージをすり合わせる為に、実際には何往復かやり取りを繰り返しました。
※2:完成版(サンプル)のあとに大幅な修正依頼をかけると、追加料金が発生することも多いよう。ラフ画の段階で、イメージは伝えきりましょう!
※3:私の場合は事後払いでしたが、イラストレーターさんによっては前金での支払い(全額 or 一部)のケースもあると思います。
イラストレーターの探し方
イラストを頼もうにも、どうやってイラストレーターを探せば良いの?…っていうのありますよね。
フリーランスのイラストレーターに頼む方法として、
- TwitterやInstagramなど、SNS経由
- イラストレーター個人のWEBサイト経由
- ココナラ など、個人スキル売買の仲介サイト経由
などがあります。
仲介サイトであるココナラの似顔絵・イラスト・漫画カテゴリ なら、イラストレーターがたくさん登録されているけど、仲介手数料が痛いところ…。
仲介サイト経由でも個人どうしでのやり取りは必須なので、個人的にはイラストレーターに直接依頼するのがおすすめ!
普段Twitter やInstagram などのSNS使っている人なら、検索窓で「イラストレーター」って打ち込めばたくさんイラストレーターの方が出てきます。

プロフィールなどに依頼方法が書いてあるので、そのやり方に則ってコンタクトすればOK!
最初に伝えるべきこと
実際にイラストを依頼してみて、最初のコンタクト(購入の流れ②)で最低限以下のことは伝えるべきだったなぁと反省しました。
- 自己紹介(自分のブログがある場合、URLも)
- どういった用途で使うのか(ブログのヘッダー・アイコン・名刺など)
- 希望納期(いつまでにほしいのか)
- イラストのサイズ(幅×高さのピクセル)
- イラストデータの形式(PNG・GIFなど)
じ、実は私…簡単な自己紹介と用途くらいしか最初に伝えなくて…。
本来なら自分からの送信1回で終了できるところを、上記5項目の情報を出すまでにやり取りを何往復もしてしまいました…。
あとSNS経由で特に気を付けたいのが、自己紹介。
色々な人と気軽につながれるのがSNSの醍醐味ですが、うっかりすると「信用できない人」と認識されてしまう危険性も…。
イラストレーターさんをフォローしていてあなたは相手をよく知っているつもりでも、相手はあなたのことを全然知らない可能性もあります!
名前(ハンドルネームでも)や、あれば所属・肩書などを失礼のない言葉遣いで自己紹介したいですね!
当時ゴンさんはイラストの料金体系見直し中とのことで、「ヨッテラ・ミテラ 」のイラスト依頼ページを閉じていました。
なので私から「金額の目安を教えて」と打診したんですが、ゴンさん側(イラストレーター側)からすると金額提示しやすくて有難かったそうです。
イメージはどうやって伝える?
ここはもう、とにかく具体的に伝えましょう!
当然だけど、自分のイメージを具体的に伝えれば伝えるほど、出来上がるイラストは自分のイメージに近いものになるはずです。
ん~…、めちゃくちゃわかるっ!!
私も一番初めは、「オシャレに、スタイリッシュに」という超絶ぼんやりイメージしか思い描いていませんでしたからw
そこから試行錯誤して自分のイメージを固めていったわけなんですが、参考までに私のやり方を紹介しますね。
手順1 イラストの色を決める
まずはイラストのメインカラー・サブカラーなどを決めましょう。
ブログなどWEBサイトに掲載するなら、配色の原則は3色と言われています。
Googleが提唱しているマテリアルデザインの配色 も、
- メインカラー(1色)
- サブカラー(1~2色)
- アクセントカラー(1色)
としているので、細かな装飾への色付けは別として、パッと見た印象を3~4色に抑えるのが良いのかな?と個人的に思います。
私はゴンさんに
- 白
- くすんだ水色
- くすんだ黄色(黄土色のような感じ)
が希望とだけ伝えて、実際の色の指定(カラーコード)はゴンさんにお任せすることに。
くわえて、テキスト&描線の色を「グレー or ネイビー」でゴンさんに提案されてグレーを選び、最終的に4色に落ち着きました。
って場合は下記サイトを参考にすると、色のイメージがわきやすいと思いますよ。
手順2 イメージをいくつかキーワードに起こす
色が決まったら、自分のイメージやイラストとして描いてほしいものを、いくつか単語で挙げてみましょう。
私の場合は…、
- シンプル
- オシャレ
- 仲の良い家族
- 家(自宅)
って感じでした。
手順3 キーワードを組み合わせて資料を探す(作る)
手順2の「キーワード」×「イラスト」って単語を組み合わせて、Google で画像を検索します。

たくさんの画像が出てくるので、自分のイメージに合うものを探して、イラストレーターさんに送る資料として参考にさせてもらいましょう!
ふだんよく写真を撮る人なら、自分が撮った写真からイメージがわくことも。
実際に私は自分のスマホに保存していた写真を眺めて、「仲の良い家族=家族でソファーに座る家族」のイメージを起こしました。


イメージは浮かんでるけど、画像として参考に出来そうなものがない場合、あらたに自分で写真を撮っちゃうのもアリ!
基本的にはこれらの画像を参考資料として、イラストレーターさんに伝えるのでOKだと思います。
自分でラフ画を描くと、よりイメージが伝わりやすいかと。
実際に私もお絵かきレベルのラフ画を描いて、ゴンさんに送りました。

アイコンもこれまで使っていた手描きのアイコンデータをサンプルとしていくつか送り、
- ベース(笑顔)
- 汗が出てる顔
- 涙ぐむ
- ・・・
のように、箇条書きで作ってほしい表情の希望を伝えました。
ゴンさんが作ったラフ画に対しても、↓のように手描きで修正を依頼したり。
ゴンさんからは「サクサク返事をもらえて助かった」とお褒めの言葉(?)を頂戴したんですが、それというのも私のイメージがある程度固まっていたからのようで。
具体的なイメージをイラストレーターに伝える具体的なイメージをもとに、イラストレーターがラフ画を作製
大きな修正の必要がない
サクサク進む!
お互いにストレスなくやり取りする為にも、やっぱり自分のイメージを固めて具体的に伝えることが重要だな!と思いました。
企業バイヤーとして多数の取引を行った経験から、やり取りを行う上で大事なポイントをひとつ。
迷ったり悩んだりしている時は、相手に「今悩んでるので、ちょっとだけお待ちを」などと状況だけは連絡しましょう。
日本人は暗闇を嫌う(状況が見えないことにネガティブな感情を抱く)傾向が強いそう。
理由もわからず待たせることは相手にとってけっこうなストレスで、場合によっては大きなクレームや破談につながることもあります((;゚Д゚))
やり取りは、検索できるツールで
ラフ画の送受信含め、ゴンさんとはすべてTwitterのDM(ダイレクトメッセージ)で行ったんですが…。
ゴンさんに言われて気付いたんだけど、
なので「金額っていくらって言ってたっけ?」となった場合、スクロールして目視で見つけないといけないという…。
チャット形式ってやり取りが簡単だけど、TwitterのDMは商取引には不向きかも…。
メールも検索機能があるけど、やり取りをする際は以下のようなビジネス向けチャットツールが良いかなと思います。
イラストを頼む際に注意したい関連法規
著作権はイラストレーターのもの
誤解されている方もいるかもしれませんが、制作してもらったイラストの著作権はイラストレーター(製作者)が持っています。
って思われるかもですが、例えこちらがお金を支払って製作してもらったものでも、法律上は実際に製作した人(団体)のものです。
著作権法第二条
一 著作物 思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。
二 著作者 著作物を創作する者をいう。
なので基本的に、
- 契約(規約)を超える範囲での利用
- 製作者の許可なしに加工・改変する
などは出来ません。
下請法に注意!
もしあなたが企業の担当者で会社の資本金が1千万円を超えていたら、下請法(下請代金支払遅延等防止法)に抵触しないように注意してください。
事業規模の大きい会社(発注者)が事業規模の小さい会社または個人事業主(受注者)に製作物を外注する際、公正に取引できるよう定められた法律
公正取引委員会:下請法
書面の交付義務や買いたたきの禁止など、さまざまなことが定められた法律ですが、うっかりやりがちなのが支払代金の遅延。
下請法では、受注者が納品した日(発注者が物品を受領した日)を起点として、60日以内に受注者に支払うことと定められています。
企業間の取引では事後払い(納入(検収)後月末締め、〇カ月後月末振込)が一般的ですが、例えば下記の場合、違反になってしまいます。
- 7/1に受注者から発注者へ納品された。
- 支払条件は「納入(検収)後月末締め、翌月末振込」
- 支払条件に基づき、発注者は8/31に受注者に支払いを行った。
受注者によっては生活に直結する深刻なことなので、下請法を遵守して取引しましょう!
契約書を取り交わす場合は、印紙を貼ろう
金額がある程度大きい場合、またはイラストレーターへ今後継続的に注文を行うとなった場合、恐らく多くの方が
と考えるでしょう。
イラストの製作で契約書をつくる場合、印紙税法における第二号文書「請負に関する契約書」として印紙税が課税されます。
もしその内容が今後継続的に注文を行う為の契約書である場合、第七号文書「継続的取引の基本となる契約書」として契約書1通につき4,000円の印紙貼付が必要です。
- 通常契約書は2通作成し双方で保管しますが、そのどちらにも印紙貼付の必要があります。
- 表題を「覚書」「同意書」など契約書以外の書き方にしても、その内容に対して問われるものなので、対象の文書であれば印紙税は課税されます。
電子政府の総合窓口e-Gov:印紙税法|別表第一 課税物件表
って場合、印紙税の手引 の中に「2以上の次項が併記又は混合記載されている文書」の判断方法が一応書かれているんですが…。
国税庁:印紙税の手引
※「第1 総則 → Ⅰ 課税範囲 → 2 文書の所属の決定」のPDFをご参照ください。
国税庁:税についての相談窓口
まとめ:ブログ用イラストを依頼したよ!気を付けたい頼み方と注意点など。
- イラストの依頼は、手数料のかからない直接コンタクトがおすすめ
- 自己紹介・用途・希望納期・サイズ・データ形式は、最初に伝えよう
- イメージはできるだけ具体的に!
- やり取りは、検索機能のあるビジネス向けチャットツールがおすすめ
- できたイラストの著作権は製作者にある
- 下請法の遵守
- 契約書には印紙貼付を
ヘッダーとアイコンをプロに依頼して、私はより自分のブログを見るのが楽しくなりました♪
それというのも、きちんと自分のイメージに合ったイラストを描いてもらえたからだと思います。
自分のイメージを相手に伝えるのも相手と色々なやり取りをするのも、慣れないことなら大変だと思いますが、満足いく仕上がりになる為にも頑張ってくださいね!
以上、ここまでお読みくださり有難うございました!
